中学生・高校生に多い『思春期口臭』
思春期は臭いに敏感になります。これまで気にならなかった友達の臭いが気になったり、自分の臭いが心配になったことはないですか?
- 汗の臭い・体臭
- 服についた臭いや生活臭
- 口臭や息の臭い
これらは成長期である中学生・高校生に特に感じられるもの。特に制汗剤や消臭スプレーで消すことができない口臭は根が深い悩みですよね。
学生時代の口臭は噂やいじめ、コンプレックスやトラウマにつながりかねません。生涯の友達作りに大切なこの時期に苦い記憶を残さないよう、口臭対策していきましょう!
中学生・高校生で口臭が強くなる6大原因
口臭の原因はほとんどが食べ物や口内トラブルによるものですが、成長に伴う身体の変化から口臭に発展しているケースもあります。まずは口臭がする原因から見ていきましょう。
中・高生頃になると大きく変わるのが生活習慣。菓子パンやスナック菓子を買い食いしたり、夜更かしから歯を磨く時間が減っていませんか?歯垢や虫歯つながります。
歯垢は歯に点いた白くてネバネバした塊で、悪臭を発する雑菌が大量に潜んでいます。さらに雑菌により歯が溶かされ虫歯となり、そこから悪臭を発します。
特に中学生に多いマウストラブル。永久歯がすべて生え揃うのは12〜14歳頃ですが、これまでと歯並びが違うためにいつも通りの歯磨きで汚れを落とせなくなっているのです。
乳歯の頃に真っすぐだった歯が永久歯で少し曲がったり、歯の形自体が変わったり…鏡を見ながら丁寧に磨かないと汚れが溜まり、それが口臭の原因となってしまいます。
鼻詰まりや運動による息切れで口呼吸すると、口が乾きますよね。実は口の渇きは口臭につながりやすく、唾液の量が減ると臭い物質が気化して口臭になりやすいです。
口呼吸は小さい頃からのクセで、気付かず続けていることもあります。今、あなたはキチンと口を閉じていますか?口呼吸の自覚がある人は意識して鼻で呼吸するようにしましょう。
■唾液を増やす方法!サラサラ唾液で口臭を消そう
唾液には殺菌作用があるので、分泌が減ると雑菌が増えて口臭の原因に。簡単にできる方法で唾液を増やして、口臭を自分の力で消しましょう♪
学生時代は大人が思っている以上にストレスや緊張の連続。勉強や部活以外にも友人関係、恋愛、進路、家族関係、お金のこと、容姿のこと、アルバイト先のこと…悩みのタネは尽きませんよね。
『ストレスで胃が痛い』とよく言いますが、これはストレスのせいで胃酸が出過ぎるため。胃の調子を崩して息が臭くなります。さらにストレスや緊張は唾液を減らし口臭を悪化させます。
こちらは特に女子に多い口臭の原因。女の子は成長期になると女性ホルモンの分泌が増え、体温が上がって口が乾いたり、唾液の分泌が減ったりするのです。そのため生理前後に臭いやすくなります。
これは身体が大人に成長している証でもありますから悪いことではありません。しかし多感な時期の女の子にとって『自分から口臭がする』というのはとてもつらいこと。対策が必要です。
生活習慣の変化はお腹の調子にも。お腹を壊しやすくなったり、お通じが来なかったりという日はないですか?腸内環境が悪化すると悪臭ガスが体内に溜まり、まず便臭(うんちの臭い)がキツくなります。
さらにその状態が続くと悪臭ガスの行き場がなくなって血液に吸収され、体内を循環して肺に届き、呼吸と混ざって口臭となります。こうなると口からおならをしているようなもので、口臭の中でも特に強い腐敗臭を発します。
普段の積み重ねで口臭予防
このように、虫歯や食べ物の臭いだけでなく口の渇きやお腹の調子が悪くなると口臭が起こりやすくなります。そのため中学生・高校生の口臭を予防するなら
- しっかり歯を磨く
- 唾液の分泌を増やす
- お腹の調子を整える
という3つのポイントを押さえておきましょう!
年代別・口臭を消す方法!【中学生編】
口臭対策というとお金がかかるイメージですが、中学生はまだお小遣いが少ないですよね。そのためなるべくお金がかからない方法で口臭を消していきましょう!
また学校に持ち込める物も制限されるはずので、家庭でできる範囲のもので方法をご紹介します。参考にしてみてくださいね。
定期的に口を湿らせるために水を飲む
口臭の原因の部分でも書きましたが、唾液が減ったり口が乾くと口臭がしやすくなります。ちょっと口が乾いてきたな…と思ったら、軽く水を飲んで口の中を湿らせてみてください。
このとき水を飲み過ぎてしまうとお腹が痛くなるので気を付けましょう。一度にたくさん飲むより、こまめに水を飲んで潤いをキープするのがポイントです。
食事はよく噛み唾液を分泌させる
『噛む』という動きは唾液の分泌をよくする働きがあります。中学生だと校則でガムを噛むのが難しいので、給食やお弁当をよく噛んで食べることを意識してみましょう。
また朝食や夕食も同じです。普段からよく噛んで食べることで唾液の分泌が増えます。唾液には殺菌力があるので、悪臭を放つ細菌をやっつけてくれるんですよ。
ヨーグルトやヤクルトでお腹の調子を維持する
おやつに甘いお菓子やスナック菓子を食べることも多いと思いますが、なるべくお腹の調子を整えるものに変えてみましょう。お腹の調子が整うと、トイレ後の臭いや口臭が弱まります。
自分で買うお小遣いが無い人は、お母さん・お父さんにお願いしてみましょう。また野菜の食物繊維も便秘予防におすすめです。好き嫌いしないでバランスよく食べて下さいね。
歯磨きを丁寧に
あなたは歯磨きに何分くらい時間をかけていますか?もし5分以下だったら、磨き残しがあるかもしれません。丁寧に磨くと10分以上はかかるはずです。
永久歯が生え揃って歯並びが変わると、特に奥歯や、歯と歯茎の間の磨き残しが増えます。最初は鏡を見ながら1本1本意識して歯を磨きましょう。慣れて来たら、テレビを見ながらの『ながら磨き』でも大丈夫です。
歯磨きは基本的に朝・昼・晩ごはんの後に毎回やります。お昼は給食やお弁当で歯を磨けないというときは、水で軽く口をすすいでおきましょう。
虫歯・歯列の治療をする
いくら歯を磨いても口臭が消えない場合は虫歯があるかもしれません。歯医者さんに行って定期検診を受けておきましょう。
どうしても歯に食べ物が詰まったり、歯並びが気になるときは『歯列矯正』で歯並びを治す方法があります。こちらはお金がかかるのでご両親と相談になりますが、歯は一生ものです。少しでも整った状態にしておくべきでしょう。将来的な虫歯や口臭対策にもなります。
年代別・口臭を消す方法!【高校生編】
高校生になると、ある程度自分で自由に使えるお金があるかと思います。また持ち物の自由度も高いのでもう少し進んだ口臭対策をすることができます。
中学生の口臭対策に加えて、市販で安価なものでできる口臭対策を紹介していきます。
緑茶を持ち歩き飲む
緑茶は口を潤すだけでなく、『カテキン』という消臭作用のある成分が入っています。お茶はコンビニは自動販売機で手軽に買えますから、1本買ってカバンに忍ばせておきましょう。口臭が気になったときに飲んでください。
気を付けるのが飲む量。お茶には利尿作用があるので飲み過ぎるとトイレが近くなります。お腹が痛くならないように気を付けて下さいね。
キシリトールガムを噛み唾液を分泌させる
『噛む』という動きは唾液の分泌量をアップさせてくれるので口臭対策にピッタリ。虫歯予防にも効果的なキシリトールガムを噛んで唾液を分泌させましょう。
こちらも注意点があります。甘い砂糖の入ったガムは口臭を悪化させるので要注意。またガムは一度に大量に食べるとお腹が緩くなるので、1日2〜3粒にしておきましょう。
■ガムで口臭を予防する方法!ポイントは原材料
手軽にお口スッキリで頼りになるガム、でも甘〜いガムは口臭を悪化させることも!?上手に口臭を予防するためのガムの選び方を伝授。
朝食を食べて唾液を分泌させる
高校生になると朝食を食べない人も増えてくる年頃。あなたは毎日朝ご飯を食べていますか?朝食を食べないと1日の噛む回数が減るので、唾液の分泌もそれだけ減ってしまいます。
とはいえ時間がない、お腹も空いてないのに食べられないこともありますよね。そんな人におすすめなのはヨーグルトと果物。噛む回数を増やしつつお腹の調子を整えることもできます。
口臭用の歯磨き粉に替える
テレビCMでも話題になっているNONIO(ノニオ)をはじめ、口臭予防や口臭を消すための歯磨き粉がドラッグストアで購入できます。価格も300円前後なので手に入れやすいですよ。
高級な歯磨き粉だと『なたまめ歯磨き』など1000円を超えるものもあり、こちらも口臭に効果的。ただそれに頼るよりは、まず丁寧に時間をかけて歯磨きすることを意識してください。
携帯マウスウォッシュを持ち歩く
先述のNONIOやオーラツーをはじめ、マウスウォッシュ(洗口液)も口臭予防におすすめ。マウスウォッシュは口臭の原因菌をやっつけて、長い時間キレイな息をキープしてくれます。
コンビニなどでは小さいサイズのボトルもあります。外出先で気になったらトイレに駆け込み、こういったマウスウォッシュを使うとスッキリ口臭が消えますよ。
まだ若いあなたが口臭に怯えないために
口臭が気になるとついつい口を閉じがちになりますが、喋ったり・歌ったり・笑ったりすることが口臭対策になることもあります。舌を動かすので唾液が分泌されやすくなるのです。
はじめのうちは自信が無くても、これまで書いたような口臭対策をしておけば短時間ですが口臭は抑えられます。人と話す前だけでも口臭を消して、積極的にお喋りしてください。
もしこれでも口臭が良くならないときは、
- 歯医者さんで虫歯や歯周病の治療を受ける
- 近隣の口臭外来を受診する
など専門のお医者さんに診てもらうという手もあります。口臭は決して治らないものではありませんから、心に大きなトラウマを抱える前に治療してしまいましょう!