加齢で口臭がする原因は？
口臭には様々な原因がありますが、中でも根深く対策しづらい原因に加齢・老化があります。
と言っても年齢を重ねると必ず口臭が悪化するわけではありません。加齢によって体の機能が衰えることで口臭を発するようになります。
加齢で口臭が起こる3つの原因と仕組み
①唾液の減少
唾液には殺菌作用があるので、口が乾燥して唾液が減ると雑菌が繁殖して臭いを発します。
唾液を分泌する『唾液腺』は本来加齢に強い臓器なので、心身とも健康であればそう簡単に口は乾きません。しかし生活習慣や肉体の衰えよって唾液の分泌が減ることがあります。
特に、
- 仕事や家庭環境などのストレス
- 年齢によるホルモンバランスの乱れ（更年期障害）
- 腎臓機能の衰え
- 薬の副作用（睡眠導入剤や抗アレルギー剤）
は加齢性口腔乾燥症（ドライマウス）の一因とされています。水を多めに飲んだり、口の中を清潔にするよう心掛ける必要があります。
寝起きの口臭と似た仕組み
寝起きに口が臭くなるという経験をされた方は多いと思います。これはいびきや寝姿が原因で口呼吸になり、口の中が乾いてしまうからです。
つまり加齢による唾液の減少は『寝起きの口臭』と似た仕組みで口臭を引き起こしてしまうのです。そのためドライマウスが進んだ人は若くても口臭が強くなります。
②歯周病
日本人のおよそ８割は歯周病に罹っているといわれています。特に年齢を重ねると歯茎が下がるため、歯周病が進行しやすくなります。
口内細菌の感染で起きる炎症性の疾患です。歯と歯茎の境目に汚れが溜まると細菌が定着し、歯茎が炎症します。痛みはありませんが赤くブヨブヨとした状態になり、歯の土台がもろくなります。次第に歯がグラグラと動くようになり、最悪の場合抜歯に至ります。
歯周病は別名『歯槽膿漏』とも呼ばれます。『膿漏』という文字通り、歯周病が悪化すると歯の周りの骨が溶けて膿（うみ）が発生します。この膿が口臭の原因となります。また歯の汚れ（歯垢）に付着する最近も臭いを発します。
歯周病ってどんな臭い？
- 腐った玉ねぎのような臭い（メチルメルカプタン）
- 腐った卵のような臭い（硫化水素）
などと例えられます。朝起きた時に口の中がネバネバしたり、歯茎の変色や葉のグラつきを感じてはいないでしょうか？ひょっとしたら歯周病のサインかもしれません。
歯周病は普段のケアで、原因となる汚れ（歯垢）を溜めないことが一番の予防法です。毎日丁寧に歯を磨くことはもちろん、歯医者さんで定期的な歯石のクリーニングを受けましょう。
③腸内環境の悪化
歳とともに口臭が気になり始めた人は腸内環境が悪化しているかもしれません。特に５０代以降は腸内環境の転換期と言われており、善玉菌より悪玉菌の方が優勢になる傾向があります。
腸内環境が悪化し悪玉菌が優勢になると、腸内でガスを排出します。このガスには様々な有害物質が含まれており、
- アンモニア（ツンとする臭い）
- 硫化水素（腐った卵のような臭い）
- インドール（便臭）
- スカトール（便臭）
など悪臭を放つ原因となります。
通常これらの悪臭ガスは『おなら』として体外に排出されます。便秘や下痢でお腹の調子が悪い時に、おならの臭いが気になったことはありませんか？これは腸内で悪臭ガスが発生していることが原因です。
悪臭ガスの発生量が多いと…
腸壁から血液に溶け出して体中に運ばれていきます。そして肺に到達した悪臭ガスは気化され、呼吸するときに『口臭』として排出されます。この時の口臭は『便臭（うんちの臭い）』です。
この場合は原因が体内にあるため、いくら口を潤したり歯を磨いても臭いは消えません。お腹の調子を整えるのが最善策ですが、体内の悪臭物質を抑えるために適度な運動や生活習慣の改善も取り入れる必要があります。
加齢による口臭をいち早く抑えるには
加齢による口臭は原因が一つではありません。自身の口内環境・腸内環境を見極めて、原因を一つ一つ地道に潰していくしか改善策はありません。
しかし、急に生活環境を変えるのは難しい方も多いでしょう。特に腸内環境は食事とも密接な関係があるため、付き合いで外食が多い人は対策できない人もいると思います。
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- 腸内環境を整えるので悪玉菌を減らす
- 血液浄化作用でアンモニアを除去
という効果が期待できます。体の中から悪臭成分を抑え込むので、特に腸内環境が原因と思われる口臭に対し効果を発揮してくれます。
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